生活習慣病とは
食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒・睡眠時間等の乱れが病気の発症リスクになると考えられているのが生活習慣病です。代表的な疾患には、糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)などがあります。
自覚症状が現れないので徐々に進行していくのが、これら生活習慣病の特徴でもあります。
放置し続けると、合併症のリスクは高まりますが、見直すことができれば予防や治療にもなります。
生活習慣病の治療は、まず食事や運動など生活習慣の改善から始め、効果が得られない場合は薬による治療を開始します。治療の目標は年齢や合併症により異なるため、各学会が作成したガイドラインに準拠した治療を行います。お気軽にお問い合わせください。
代表的な生活習慣病
糖尿病
一言でいうとインスリンの作用が不足した状態です。インスリンは膵臓で作られるホルモンで、血液中の糖分を細胞の中に取り込んでくれます。インスリンの働きが悪くなると、血液中に糖分がダブつき、慢性的に血糖が高い状態が続きます。これが糖尿病です。
発症後は合併症に注意
糖尿病の発症初期は自覚症状が現れませんが、血糖の高い状態が続くと、口が渇く、水分を多量に摂る、尿の回数が増える、やせ、疲れやすいなどの症状が出てきます。
よく見られる合併症として、視力が低下する糖尿病網膜症、腎臓の働きが低下する糖尿病腎症、両足のしびれや痛みを伴う糖尿病神経障害などがあります。
糖尿病を発症した場合、良好な血糖コントロールを維持する事が合併症の予防につながります。どうぞお気軽にご相談ください。
高血圧
持続的に血圧が高い状態が高血圧です。最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。なお、高血圧予備軍と診断されるのは収縮期血圧が130~139mmHg、拡張期血圧が85~89 mmHgの範囲内にある場合です。
現在の医療では高血圧の原因は特定されておりませんが、遺伝的要因や個々の食生活に加えて、喫煙・飲酒・運動不足や精神面での過剰なストレスなどによる環境要因が重なり引き起こされると考えられています。
脂質異常症
LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪など血液中の脂質の濃度が慢性的に高い、もしくはHDL(善玉)コレステロールが一定の基準より少ないといった状態が脂質異常症です。
脂質異常症は、自覚症状がほぼ現れないのも特徴です。そのため血液検査や健康診断で指摘されて気づくことがほとんどです。脂質異常症と診断されたら治療を行うことになりますが、その目的は動脈硬化の進行を防ぐことにあります。
高尿酸血症(痛風)
血液中にある尿酸塩が関節などにたまることで激しい痛みを引き起こす炎症発作を痛風発作と言います。テレビのCMで、プリン体フリーと謳っている商品がありますが、尿酸はプリン体という物質から作られます。プリン体はレバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわしなど一部の魚介類に多く含まれています。そしてアルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があります。こうした飲食物を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。
医院概要
なかむら内科クリニック
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